8/30天理練成会 突き 抜き合気

子供の部の練習

練習内容

柔軟体操

受け身

ミット練習

　ローキック

　後ろ廻し蹴り

　突き（ストレート）

パリング

推手（片手・両手）

子供の部の練習では

頻繁に後ろ廻し蹴りをします。

この練習は

強くなるためというよりは

身体を上手に使うために

練習しています。

この蹴りを

上手に蹴るためには

軸が安定していなければ出来ません。

回転しながら

軸を安定させて

対象をしっかりと確認して

蹴るために

足裏から頭の先まで

しっかりと自分で

コントロールすることを

学んでもらっています。

推手は

手押し相撲のようなことをします。

相手の力を皮膚で感じ誘導する事

自分の身体のバランスを保つ事を

学びます。

低学年の子には難しいですが

遊びながら何となくでいいので

相手を感じ

自分だけで成立しない世界を

感じ取ってもらえればと思っています。

大人の部の練習

突き

合気捕り

抜き合気

突き

突きの種類は

ストレート・ジャブ・フック・

アッパー・右構え・左構え等

分けだすと沢山有りますが

突きの質で考えると

私の中では今のところ

3種類しかありません。

鞭のように身体をしならせる

槍のように身体を繋げる

水のように全身をぶつける

です。

色々な角度や方向の突きを

練習する必要は有りますが

それは枝葉の部分です。

基本練習のときに

全員で号令をかけて

打撃の練習をしているのは

それっぽい感じはしますが

それは自分の突きではありません。

皆でタイミングを合わせて

練習をしてしまうと

自分に合ったタイミング・リズムではなく

号令をかける人の

タイミング・リズムになってしまいます。

武道において

リズムがはっきりと決まってしまうのは

相手にも理解しやすい動きになってしまうので

良い事ではありません。

スムーズに流れるように

リズムなく動くことが大切です。

少し話があちこちに行ってしまったので

まとめてみます。

・突きは3種類しかないです。

色々なパンチをしているように見えても

それは枝葉の部分です。

パンチの質を考えて練習してください。

・全体で号令をかける練習は

あまりしません。

自分の感覚で

身体を上手に使うタイミングを

探してください。

・リズムよく動くことは

良い事のように思えるかもしれませんが

相手に次の動きが悟られてしまい

良くないことです。

見栄えがいいだけです。

見栄えがいいという事は

人の目にとらえやすいという事です。

こんな感じです。

最初のうちは

リズムがあるほうが

練習をスムーズに出来る事も多々あるので

慣れてきたら

この様な事も考えながら

練習してみてください。

抜き合気

今回の練習は

ほぼ抜き合気の練習になりました。

このテクニックは全ての技に使います。

簡単に説明すると

相手から

認識されにくくなるための技術です。

打撃を使う場面に当てはめると

目を閉じた状態で

急に殴られても

躱せないのと同じことです。

相手に掴まれた

腕の存在感を消すことで

握っている相手に

錯覚を起こさせたり

組み合ったときに

身体の存在感を消すという事です。

存在感が消えるという事は

相手の身体のセンサーが

こちらを

認識しにくくなっているという事です。

相手は目をつぶっているのと

同じ状態になります。

その存在を消す方法が脱力です。

脱力というと

只、力を抜く事のように思いがちですが

それは違います。

身体の表面の無駄な力を抜きつつ

身体の中心にしっかりと

芯（軸）を残している状態です。

身体に芯を残しつつ

脱力するのが難しいのです。

いきなりこの状態になろうと思っても

なかなか出来ません。

まず芯（軸）のある立ち方を覚えてください。

たまに練習していますが

頭から足裏の重心を落とすべき位置までを

一直線につなげる立ち方です。

この練習は

立ち方の練習をしている時にだけするのではなく

どのような動きをしていても

突きの練習をしていても

蹴りの練習をしていても

関節技を練習していても

組み技を練習している時も

常に意識してください。

常に練習し意識し続けることで

感じ取ることが出来るようになります。

頭を支えるための

足裏まで続く一本の線が

基本的な軸になります。